今日は舞ちはらの練習日。振付師のまさるくんもやってきてくれた。鎌ヶ谷の悔しい思いを胸に、新たな試行錯誤が始まった。
いままでシーズン中に、この9月の半ばを過ぎてから振り付けやフォーメーションを大幅に変更したことはなかった。なぜなら、秋のシーズンからは大きなイベントが続き、変更には大きなリスクが伴うからだ。しかしそれを背負ってもなお、僕らは上を目指したかった。
今日は全ての練習を、動きの鈍かったパレードの前半に集中した。これからの秋のイベントはすべてパレード審査があるので必ず強烈な印象が必要となる。色合いを確認するため、全員が衣装を着て、何パターンもの振り付けやフォーメーションを試して踊った。比較的動きの少なかった前半の演舞を、観客からはどのように見えるのか、ステップは左右どちらから出るのか、腕はどちらから振るのか、かけ声をどのようにするのか、旗はどのようにするか、新たなMCのセリフを入れるかなどなど、さまざまな側面から作り直していく。まるで別の演舞のように変わったパレードの前半はとてもエネルギッシュでパワフル。でも、当然今日習ったばかりなので荒削りでギクシャクしているが。
最後に「とりあえずこの流れで」というパレード演舞を本気モードで踊ってこの日の練習は終わった。ほぼ3時間。踊り子はぐったりと体育館の床に転がりあえいだ。さまざまなアイデアを繰り出すまさるくんもすごいが、それに応えてしっかり踊ってくるメンバーには感心した。しかしこれから踊り込んで自分達のものにしなくてはならない。そしてまだ完成にはほど遠く、またこれから変わることもあるだろう。しかし、僕らは石にしがみついても乗り越えたい。努力の先にしか栄光はないのだから。