今日は地元ちはら台の市民夏祭りだった。昨年はお祭りの最中にゲリラ豪雨によって、途中で中止となるアクシデントが発生し、一度も踊ることなく撤収こととなった。
今日も午後に結構強めの雨が降り、開催が危ぶまれたが、夕方からは雨もすっかり上がり予定通りに開催となった。地元最大のお祭りで、舞ちはらが結成してからずっと出演させてもらっているこのお祭りには特別な思いがあった。
しっかりと衣装を着てメイクを仕上げ、フォーメーションの確認をして、いざ出番の時間というところで、実行委員会の方がきて、奇妙なことを言い始めた。「入場者が多すぎて危険なために、花火の時間を大幅に繰り上げる。」というのだ。
ぼくら、舞ちはらの演舞は例年打ち上げ花火の前にあり、演舞の終了と共に花火が上がる次第が恒例となっていた。が、その時間を早めると言う。しかも、それを25分も。僕らの演舞時間は30分から5分に減らされてしまう。今、まさに踊ろうとしている瞬間にそんな申し出はおかしいと話すと、「それじゃ花火とコラボで一緒におどればいいじゃない?」などと言う。
タダでさえ来場者が多すぎて危険と言っているのに、僕らの演舞をその花火にかぶせる?花火を見上げているお客の頭を旗士が殴ったらどうなるんだ?あまりに乱暴な提案に僕もさすがに頭にきてしまった。運営の責任者の方と話して、5曲の演舞予定を3曲に減らし、演舞中は花火を絶対に打ち上げないことにしてもらった。
メンバーに急遽の変更を告げて、会場へ入る。何となくもやもやした気持ちが残り、1曲目の南中ソーランのMCにも気持ちが入らない。でも、会場で手拍子してくれているお客さんを見て、これじゃいかんと気合いを入れ直して2曲目の「幸せいっぱい!腹いっぱい!」。そしてお約束の大乱舞「どっこいしょ」をたくさんの飛び入りのお客さんとともに踊った。本当は鳴子の持ち方を含めて、よさこいの説明や、舞ちはらの宣伝ももっとしたかったが、時間に追われてそれどころではなかった。
それでも、櫓の上にはたくさんのちびっ子が上がってきて一緒に踊ってくれた。会場でも若い人も振りもわからずとも楽しそうに踊ってくれた。
できるだけのことはやった。
僕らはこのちはら台で10年間踊り続けてきて、徐々にお祭りの風物詩となってきたと思ってた。毎年楽しみにしてくれる人もたくさんいる。しかし、荒天でもないのに、急遽よくわからない理由で予定変更させられ、しかもさらに危険なことをさせられそうになったことには、納得がいかない。
後味の悪い夏祭りとなった。