「YOSAKOI for中年ライダーさん」

今日は古くからの友人〜中年ライダーさんを励ます会に参加した。ライダーさんは舞ちはらがまだ発足してまもない頃から応援してくれていた「よさこいカメラマン」さんで、リバティ元気組の行事でも仲良くさせていただいていた。よさこいのイベント会場で出会うと「舞ちはらの演舞いいよ〜」と必ず褒めてくれた。写真もたくさん撮っていただいた。お酒を飲むとますます饒舌になって、よさこい談義がつきなかった。

そんな彼に最後にあったのが昨年のYOSAKOIかまがやで、その時すでに杖をついていた。その時は知らなかったのだが、彼は「多系統萎縮症」という難病をわずらっていたそうだ。その後病気の進行とともに体を動かすこともままならなくなり、会社を退職し、実家を去ってお姉さんの家で生活をしている。完全な治療法もないとのことで医者からの残された命が長くないことを宣告されているそうだ。それを聞いたたんぽぽさんを中心に、かつてのリバティ仲間が再び集まって、彼をよさこいで励まそうという催しが企画された。

会場に着くとすでに、懐かしい顔がたくさん集まっていた。すでによさこいを卒業している人もいたので、ちょっとした同窓会のようになった。30名ほど集まっただろうか。顔は思い出せるんだけど名前が出てこない人もたくさんいた(^_^;)ほどなく車椅子に乗ったライダーさんもやってきた。僕はライダーさんに、昨日のかまがやよさこいで3位に入賞したことなどを話した。「見たかったなあ。ビデオある?」ライダーさんは目を細めて、あの素敵な素敵な笑顔で話してくれた。手には今日の演舞を撮ろうと、しっかりと一眼レフカメラが握られていた。

中年ライダーさんのご両親、お姉さんやその娘さん達、近所の方々や、ケアマネさんなどのお客様も一緒に見つめる中。「YOSAKOI for 中年ライダーさん」が始まった。リハーサルも練習も打ち合わせさえないよさこいイベントだ。りばこさんの軽快なMCで乱舞曲を流して踊れる人が踊っていく、衣装もさまざま自由。僕は2曲も踊ると、おなじみの汗だくのへとへとになり、たちまちりばこさんのトークネタになってしまった(^_^;)

ライダーさんは目を細めて僕らの演舞を楽しんでくれているようだった。時々カメラを僕らに向けてシャッターを押していた。チームのオリジナル演舞を4人で踊ったり、旗士の演舞も行われて、あっという間に最後の曲に。お客さんもいっしょに、ライダーさんを真ん中に輪になって「うらじゃ音頭」を踊った。

最後にライダーさんからみんなに挨拶があった。感謝の気持ちを淡々と控えめに話してくれた。その後、ライダーさんのお姉さんからも挨拶があった。ライダーさんが今日のイベントをすごく楽しみにしてくれていたこと、病気の進行が早く、昨日できたことが今日はできなくなることなどを知った。僕はその話を聞きながら、涙が止まらなかった。なんでこんなやさしくいい人が病気になんかならなきゃならないんだ。なんとも悔しくてやりきれない気持ちでいっぱいになった。

奇跡が起こることを心から祈りたい。またよさこいのイベント会場でライダーさんが脚立に乗ってカメラを構える姿が見たい。一緒に飲んで大笑いしたい。

最後にみんなで記念撮影をしてお開きになった。最後の合い言葉は「ライダーさんまたね」

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