今日は大江戸ソーランに参加した。昨年初めて参加させていただいた時は、1点差で6位入賞を果たせず、悔しい思いをした。
今年も各地から43の強豪チームが集まってきており、上位へ食い込むことは至難の技と思われた。そして、おまけに朝から強い雨。久しぶりの本格的雨中演舞となった。
最初のステージは噴水前の広場。雨は少し小康状態なったので、気合いを入れて1本目の演舞。審査演舞を意識して、2段ステージバージョンで踊る。だが、最初の演舞であることや、地面が濡れて滑りやすいことなどが気になり、声も出ず、どうも実力発揮できた演舞ではなかった。
そして、2回目が2段ステージでの審査演舞。雨足がまた強まってきたことに加え、ステージがタイル状のブロックが敷き詰められているため、まるでスケートリンクのようによく滑る。足の踏ん張りがきかず、スーッと滑っていってしまう。これは踊りづらいのを超えてちょっと危険でもあった。しかし、ここまできて引き下がるわけにもいかない。カッパを脱ぎ、メンバー同士ハイタッチをして、円陣を組み、かけ声をかけた。さあ、いくぞ!
この日のためだけに練習してきた、2段ステージ用の特別バージョン。曲が始まりゆるやかに演舞がスタートする。僕も自分のMCに集中する。後から聞いたのだが、メンバーはやはり演舞中につるつる滑って、転倒した者もいたようだ。僕はPAの陰の真横にいたので今ひとつその様子がわからなかった。思った以上に厳しい状況だ。でも、そんなときにお客さんが手拍子をしてくれているのが目に入り、勇気をいただく。踊り終えて舞台袖にさがると、緊張がとけたからか、涙ぐむメンバーもいた。僕もやりきった。
3度目の演舞はプール前の少々狭い会場。雨もすっかり上がり、審査演舞も終了したので、すっかりリラックス。後の順番になった「所沢風炎イシン伝〜雅」さんたちが一緒にかけ声に参加してくれて楽しく登場。通常バージョンに戻した演舞を思い切り楽しんで踊った。もしかするとこの日一番できが良かったのはこの演舞かもしれない。
全ての演舞が終わり、審査結果発表になった。特別賞2チーム、U20の上位入賞者と発表がある。そしていよいよ通常審査対象チームの結果発表。6位、5位と発表が進むが、舞ちはらは呼ばれない。この時、僕はもう完全に今日は何も受賞なしだと覚悟した。昨年と同じだ。しかし次の瞬間「第4位 YOSAKOI舞ちはら!」と発表される。メンバーからの歓声。うれしさがこみ上げる。ステージで表彰状を頂いたときは胸に熱いものがせまった。
この受賞は4位であるが、僕らにとって本当に価値のある受賞だ。2番目という早めの順番の審査であったこと、強い雨の中での演舞だったこと、滑りやすいステージで実際にすべったり転んだりしたこと、審査の順番が進むにつれて雨が上がり、ステージが乾いて後半のチームが踊りやすくなったこと、などなど不利な条件を乗り越えて、受賞できたのだ。
この流れで次の土曜日の「かまがやYOSAKOI」もぜひ全力で臨みたい。
雨の中での「場当たり」