くやしい。
くやしい。なんでこんな結果なんだ。僕らは大賞を目指してきたのに、4位とは。
発表の瞬間、ショックでしばらく顔が上げられなかった。
なぜだめだったのだろう。ファイナルではほぼノーミスで踊ったのに。
どおして?
でも、一日経って自分達の演舞をYOUTUBEで見ていて、ハッと思った。
そんなことを思っているのは自分のエゴ「奢り」ではないか。
準大賞2チームが発表されて、次に大賞チームが発表されるとき、「うちが絶対(名前を)呼ばれる」と思ってしまったその奢り。ファイナルに進出できずに涙をのんだチームがいるのに、配慮もなしにくやしい表情をしてしまったその奢り。そればかりか、雨で強風の予報が大きく外れ、日が差すほどの天気で無事に踊れたことに感謝もしない奢り。
僕は自分達が賞に固執するあまりに、たくさん集まっていただいたお客さまに本当に感謝していただろうか?
長い時間をかけて準備をし、イベントを作り上げて、踊る場所を提供していただいた、小見川の皆さんに感謝をしていただろうか?
賞にこだわるあまり、僕は大切なことを忘れそうになっていた。
メンバーは今年一番の素晴らしい演舞ができたと思う。審査パレードの時、ある者はスタート前から涙を流していた。踊り終わったときもたくさんのメンバーが感極まって泣いていた。地方車の上から見ていて僕も胸にグッとせまるものがあった。ファイナルの演舞でもほぼノーミスで実によくそろった演舞ができたと思う。出せる力は出し切った。
これだけ素晴らしい演舞ができてのこの結果だから、もういつまでもくよくよするのはやめよう。
今年最後の審査は終わった。
去年も言ったかもしれないけど、僕らにはまだ目指すものがある。