今話題のiPhone4s。僕は予約を入れて発売日の10月14日に入手した。iPhone3Gsからの機種変になるのでおよそ2年ぶりに新しいiPhoneを手に入れた。
iPhone4sーその名称は9日前に亡くなった、アップルの前CEOスティーブジョブス氏が最後に手がけた製品(実際は違うようだが)という事で”iPhone for Steve”とも呼ばれている。
僕はSteve Jobs氏が亡くなったことを非常に残念だとは思うが、そのニュースに世界中がこんなに大きく反応したことに、何となく違和感を覚えた。かつてはMac使いはマイノリティで革新派で、体制に対して挑戦するイメージの強い会社であった。Appleは今や株式が時価総額で世界一になるような大きな会社になってしまった。それとともにSteveは神格化されちょっと手の届かないところに行ってしまった様な気がしたからだ。僕をはじめ少数の人間が熱狂的に愛するMacから大衆へ。大きくなったんだなあ。
僕がAppleと出会ったのは四半世紀前。職場の先輩のすすめでMachintoshSEを購入したときにさかのぼる。モノクロ9インチのディスプレイの小さなかわいいパソコンはたちまち僕のお気に入りになった。以来、僕の個人的に使用するパソコンはサブマシンをのぞいてはずっとMacだ。iPodも3つ買った、iPhone3Gの発売日には初めて物を徹夜して並んで購入した、iPadが発売になったときは2度目の徹夜。
Apple製品は僕の人生の支えだった。だから僕のハンドルネームは「もとまっく」
Appleが無くては生活も仕事もままならない。
そして、スティーブは僕のあこがれだった。
夢を実現させるためにどんな妥協もしない姿勢。夢を人に語り伝えるための技術のすばらしさ。決してたどり着くことはできないだろうが、僕はスティーブになりたくて、彼について書かれた本をたくさん読み、スピーチを聞いた。1999年2月18日に幕張で開催されたMac world EXPOのキーノートスピーチを聞くために、始発電車で幕張メッセに並び、彼をライブで見た。そればかりか会場を見て回っていたスティーブとバッタリ出くわした。「Hello,Steve!」神経質そうだったが、愛想良く笑って握手してくれた。
そんな彼はもういない。最高のビジョナリストを失ってこの世界は少し色あせたかもしれない。彼には決して届かないけれど、僕は彼の教えてくれた言葉を胸に明日も生きていこう。
Stay hungry! Stay foolish!(ハングリーであれ、バカであれ)
R.I.P Steve Jobs.