「まつりっこ!よかったね。みんなきてくれたよ!」
おどりっこさんの最後の挨拶の時、僕は涙があふれてくるのが止められなかった。それまでは自分でもいやになるくらい、冷静にまつりっこさんのことを思い出していたりしたのに。
昨日のお通夜のことだ。
まつりっこさんはまるで眠っているかのようにやすらかだった。誰かが言った。「めがねかけてないよ。だからまつりっこさんじゃないよね。。。」信じられない、信じたくない気持ちは僕もいっしょだった。
お坊さんが退場して式が終わった後に、おどりっこさんと少しだけ話す時間があった。何を言っていいやら見当もつかなかった。「あまり気をおとさずに。。。。」なんて、ひどいセリフだ。
でも、おどりっこさんは、「また心の整理がついたら踊ります。そのときはよろしくね。」と気丈にも話してくれた。
待っています。たぶんまつりっこさんもそれを望んでいると思います。
さようなら、そしてありがとうまつりっこさん。これからも人混みの後ろから、脚立にのってカメラをむけている、あなたを想いながら演舞していきます。