手を抜いたら負け

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今日は暑かった。朝方の激しい雨が上がって昼頃から真夏の太陽が照りつけどんどん気温は上昇。

そんな中、舞ちはらは通常の日曜練習。来週のふなばし市民まつりに向けて、パレード練習を外で行った。日陰がどこにもない練習場。踊るメンバーも汗まみれでいくら水分補給をしても、すぐにのどが乾く。

MCをやりながらその踊りを見ていたら、何か違和感を感じた。

練習開始当初は苦労した距離も100mは軽く進むようになり、逆に押さえるのが苦労するようになってきた。フォーメーションや振りの細かい点での指摘はあるのだが、何かが違う。見ていてきれいに踊れるようになってきたのだが、なんか足らないように思えてきた。

みんなの踊りが何となく無難に見えてきたのだ。うまくこなせるようになってきたのだ。「一生懸命さ」とか「必死さ」が感じられなくなってきた。

と、思い始めた頃、軽い熱中症の症状を訴える子も出てきたので、外練習を切り上げ体育館へ。

今度はステージ練習を始めたが、練習にやってきてくれた振り付け師から「なんか無難に踊ってるな~」との一言。やっぱりそうなんだ。誰が見てもそう見えるということだ。

僕らは踊りのプロではないのだ。踊りに気持ちや感情が入ってなければ全く意味がない。観客から共感を得るためには、笑顔だったり、声だったりが届いていなければだめだ。

先日の代表者会議でREDA舞神楽のプロデューサーの岡本さんが語っていたが、「舞神楽は人数が少ないのだから、3000人の観客にアピールして(共感を得て)3000人の舞神楽で踊るんだ、とメンバーに言ってます。」と語っていた。

手を抜いたらすぐに観客にわかる。そうしたら負けなんだ。

苦しいかもしれないが一つ一つの演舞を全力で踊っていこう。

笑う門には福来たる~YOSAKOI舞ちはら2012初披露(本文)

昨日は舞ちはら2012の初お披露目だった。市原市の消防局からのお招きで、消防操法大会のアトラクションとして演舞させていただいた。

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朝からざあざあと強い雨が降り、主催の方からも「無理に踊らなくてもいいですよ」と言われ、踊るかどうか迷ったが、今やめたら何か今年いっぱい後悔が残るような気がして決行することにした。

予定より少々早く1回目のステージ。女隊の傘の使用や衣装替えも省略することにした。僕らは円陣を組み気合いを入れ、降りしきる雨の中へ出て行った。新品の衣装がたちまちずぶ濡れに、僕はメガネが曇って視界がゼロにww

しかし、曲がかかると体の中から熱いものがわき出すように、雨のことは気にならなくなった。なんとか新曲の「笑う角には副来る」を踊どりきった。もう1曲乱舞を踊って1ステージは終了。

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2回目のステージ前に雨は上がった。今度はすべての小道具を準備し、気合いを入れ直して演舞。1回目より若干お客様の数が減ったような感じがしたが、気にしない。男隊の傘がどうにもしまえず、僕に手渡してきたものがいたり、鳴子がすっ飛んだり、まだまだ小さなトラブルはあったがどうにか踊りきった。

今回の消防操法大会は消防団同士が日頃の訓練の成果を競い合うコンテストであり、僕らの演舞以外は会場がかなりの緊張感で満たされていた。そんな中で踊る機会を与えてくれた消防局のみなさんには、なにからなにまでお世話になり、心から感謝したい。また、佐久間市長もわざわざ僕らのところにねぎらいの言葉をかけにきてくれて、一緒に記念写真に収まってくれた。さらに、ほかのチームのメンバーやいつも励ましてくれる常連カメラマンさんや元チームメンバー、そして家族の方々が僕らの初披露に集まってくれて、本当にどうもありがとう。うれしかったです。

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その日の夕方からは、そのビデオを見ながらみんなで反省会。一生懸命踊ったと思ったが、振り付け師さんからの厳しい指摘が、まあでるわでるわ。結局大幅なフォーメーション変更も含めると、今日披露したステージバージョンはもうすでにその日のうちに、かなりの変貌を遂げてしまった。 www

その後体育館でその指摘に基づいて練習。隊ごとに修正となった部分を繰り返し踊る。

最後に修正をふまえた「新」バージョンをはじめから通して踊ってみる。

するとどうでしょう。

あーら不思議。振り付け師と僕が顔を見合わせて、異口同音に言ったのが、

「今日の演舞の中では最高の出来だね」 (笑)

観客の前でこれができなくちゃね。

練習が終わった後はもうへとへとだったが、修正を行ってよかった。

次の船橋はパレードだが、きっとそれにつながる成果が出たと思う。

written by iHatenaSync

衣装がやってきた

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さあ、初披露へ

舞ちはらは昨日と今日は通常練習の日。やっと完成した衣装を着ての衣装練習だった。

初めて袖を通す衣装、今年新しくなった小道具。どれもこれも慣れないものづくしだ。

最初の演舞はぎくしゃくなんてもんじゃなくて、振りがどっかに飛んでしまったような大騒ぎ。

さらに、鳴子や傘といった小道具がばらばら落ちる。まだ慣れないのでとにかく物がよく落ちる。

さらにはせっかく作った小道具が予期せぬところから壊れ始める。やれやれ、来週には初お披露目だというのに大丈夫だろうか。

でも、梅雨の蒸し暑さの中、何度も繰り返し踊るうちに徐々に衣装がなじみ、自然な演舞ができるようになってきた。

自分で言うのも何だが、今年の衣装はかっこいい。今年は各隊の個性がとても際だっていてそのコントラストがとてもいい。

観客からの反応がどうなるのかが楽しみだ。

今年の演舞のテーマは「笑う門には福来たる」だ。東北地方を中心に昨年起きた震災で被災した方へ笑顔のエールを送りたいと思ったのが、そもそものこの演舞を作ったきっかけだ。ただ、なんとなく最近「震災はもう終わったこと」のような空気をとても感じる。決して復興が進んでいるわけでもなし、いまだに仮設住宅で生活したり、避難を強いられている人はたくさんいるのになぜだろう。

被災地に行ったこともない僕に何も言う資格はないかもしれないけれど、いま僕にできることはこれしかない。