半世紀生きてきました

今週で50となりました。

でもまだ目は見えるし、髪の毛もあるぞ。まだまだこれからさ。

ただ記憶が出てこないことが多いのがたまらんな。特に人の名前は出てこない。これは困る。なんとか脳の活性化を図りたいのだが…

その誕生日はCHIよRENの代表者会議だった。いつもと構成が変わっていて、チームを二つに分けて向かい合い課題について意見を言うという形式だった。だが、課題が大きすぎてあまり意見が出ず。(たとえば、イベントでなぜ他のチームの演舞を見ないのか?どうしたら審査が盛り上がるか?どんなよさこいチームがいいチームなのか?)

残念ながらあまり議論は白熱せず。限られた人が意見を出す程度だった。

会議のあとの交流会も参加者は少なめ。天気が悪かったとはいえ、なんか盛り上がらない。けども最後の方は結構チームの悩みなどを話し込んだ。僕はごんざさんに誕生日プレゼントをいただいた。

宴会の後に外へ出ると、バケツをひっくり返したような大雨。靴やズボンがずぶぬれになってしまった。最終電車の座席で思わずうとうとしていると、自分の駅についたときに、アナウンスでハッと目覚めて降りようとするも、折からの雨で床がぬれていて、見事に転倒。無情にも閉じられるドア。車内の失笑を買いながら次の駅まで乗るはめになった。

誕生日についてないな。

でも、家に帰ると子供たちが、誕生日プレゼントにトレーニングウェアをプレゼントしてくれた。うれしい。

木更津舞尊

昨日は舞ちはらとして6回目になる木更津舞尊に参加してきた。事前の天気予報では降水確率0%だったのに、当日は朝から雨。終日降ったりやんだりが続くあいにくの天気となった。

舞ちはらは過去の参加において一度もこのファイナルに進んだことはない。今年は何が何でもその壁を突破したかった。

トップバッターとして踊る

細かい雨が降り、フラッグパレードが中止となる中、開会式が行われた。時折強く降る雨が衣装を濡らし体温を奪う。終了後に1番街のパレード会場へ移動。今年は舞ちはらがスケジュールの一番最初に踊る。会場の準備もままならない中、奇跡的に雨がやんだので、不使用に決めていた小物類を急に使用することになり、何となくドタバタのスタート。それでも朝早くから沿道にきてくださったお客様のために精一杯演舞する。僕自身はゴールラインに並ぶカメラの砲列が気になって(僕があまり真ん中に出ると映り込んでしまうので)、なんとなく乗り切れず。続いて2本目の会場へダッシュして連続演舞。メンバーはしっかり踊ってくれたようだが、僕はマイクケーブルが短くてどうも乗り切れず。ちょっと不安のスタートとなった。

羽鳥野会場へ

今年初めて連絡バスに乗って羽鳥野会場へ移動した。バスで20分のところにある新興住宅地で、たくさんのお客様が来場してくれた。ここではステージ演舞を行う。MC的にはまずまずだったが、演舞後にメンバーから「どうも気合いがあまり入っていない気がする。このままでは(審査演舞が)不安だ。」という声が上がる。止まない雨、タイトなスケジュールで昼食もとってないことも影響しているのだろうが、僕もこのままではだめだと思った。

審査演舞

羽鳥野から市内へ戻り、軽い昼食をとった後、全員で集まりもう一度ミーティング「僕らの『売り』は元気なところ、明るいところ、『舞ちはららしさ』を出し切ろう。」

そして、踊らずにかけ声だけの「声出し」練習を行った。まわりにいたチームの視線を感じたが気にしている余裕はない。とにかく必死だった。そう、全員に必死になってほしかった。それがどれほど大変なことか。

時間になり審査演舞場へ。前日の練習でこの会場を模したスペースでの練習も何度も行った。当日朝にも短い時間だったが、「場当たり」も行いポジションの確認をした。思いつくことはすべてやった。後は思い切り踊るだけだ。

いよいよ運命の時がきた僕らは互いにハイタッチをしたり、握手をしたり、ハグをしたりして、互いの健闘を祈りつつ、最後の気合いを入れた。気合いが入りすぎてもう涙を流しているメンバーもいた。「絶対にファイナルに行くぞ!Yes, we’re 舞ちはら!頂き、いただきまーす!」僕らは審査演舞場へ飛び出していった。

4分17秒間の演舞はあっと言う間だった。今までやってきたことすべてを出し切った。細かいミスはあったかも知れないが、僕らにできることはやりきったと思う。

そのとき今年入ったばかりのみゆが泣いていた。小道具の扇を振り開いたときに落としてしまったという。審査委員長が開会式の時に「小道具を落としたら大減点します(笑)」との言葉をすごく気にしていたようだ。気にするなとみんなで慰めた。

後は結果を待つだけだ。

ファイナルへ

虚脱感と結果への不安感でぼーっとしながら、演舞場の周りでメンバーが集まり結果発表を待っていた。すると、対面にいた烈華隊のメンバーの一団から大歓声が上がった。どうやらファイナル進出決定の電話連絡があったようだ。ジュニア隊のメンバーが「代表!うちに電話は?」と尋ねた次の瞬間に僕のiPhoneが鳴り響いた。「舞ちはらさんの携帯ですか?ファイナル進出が決まりました。3チーム目の演舞、16時02分からのスタートとなります。」僕は思わず叫んだ。「通ったぞ!いったぞ!ファイナルだ!」

舞ちはらが木更津舞尊にチャレンジを始めて6年目にして初めてのファイナルステージへの進出となった。メンバーはもちろん歓声をあげて喜んだが、演舞のことを考えてわりと冷静だった。演舞時間まで20分ほどしかなく、練習などはする暇もない。軽くストレッチをして準備をした。

演舞前、円陣を組んで手をつなぎもう一度気合いを入れる。「いいかい、舞ちはらは一つだ。自分を信じ、仲間を信じ、力の限り踊りきろう!」

かけ声とともに演舞場へ飛び出して行く。MCをスタートさせる。不思議に緊張はあまりない。メンバーの顔も堂々としている。僕はそれをすごく誇りに思った。舞ちはらは6年間の借りを返すかのように生き生きと木更津の地に舞った。

結果発表

舞ちはらは総合5位の「恋の森」賞をいただいた。先週はワンワン泣いたのだが、今回はみんな笑顔だった。REDA舞神楽、CHIよREN北天魁、黒潮美遊、チーム☆利ゑ蔵につづいての5位だ。まだまだそこに食い込むのは容易ではないこともよくわかった。満足している訳ではないが、やりきった上での達成感があった。

「やりきっての5位。よくやったとも言えるし、まだまだ目指すものがあるとも言えます。またがんばりましょう。」

こぼれ話

今回の木更津は雨ばかりだったので、iPhoneを出すことができず、写真を全くとることも、ツイートすることもできず残念。そのうち写真はいただけたら追記しよう。

今回は会場で懐かしい顔に次々に出会うことができた。リバティでよく一緒におどった、ららさんとすごく久しぶりに再会できて感激。ちっとも変わってなかった。そして、大宮同心の知助さんともすごく久しぶりに再会。なんと結婚した奥さんとも初めてご挨拶をした。みんな変わりなくて何よりだ。あの頃のチームの枠を超えた集まりがすごく懐かしく思い出された。

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明日へのステップ

今日は通常練習日。当然ながら明日の木更津舞尊を意識した練習を行う。

今回も全員はそろわない。何名かどうしても欠席してしまうために、パレード練習では、若干のフォーメーション確認を行なう。

体育館に移動してからは一次審査となるステージを中心に練習を行う。実際の審査会場と同じ広さをとり、どのように見えるかを何度もチェックした。この会場は審査員が横から見るという変則的な会場。それを意識した練習を繰り返す。

さて、明日は天気もよさそうだ。一花咲かすか。

今日は小さな子供たちとお母さんが見学にきてくれた。夏祭りにも踊りにきてくれていた親子だ。ぜひ、入会してくれないかなあ。

夢は想えばかなう

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昨日は銚子で行われた第9回黒潮よさこい祭りに参加した。舞ちはらは3回目の参加となる。昨年は1次審査をトップで通過しファイナルで逆転され、準大賞に終わった。でも、その時はメンバーは大満足だった。賞をいただけるだけでもうれしかった。

しかし、今年は違う。メンバーの目標はもっと上を目指していた。

無情の雨と奇跡

朝からあいにくの雨が降り続いていた。銚子についてからも降り止まず、最初のメインステージも若干小降りになったがまだ降っている中での演舞となった。1本目から気合いを入れて踊るが合板のステージに水たまりができるほどの雨で、ジュニアメンバーの中では2度も転ぶものもいた。

次の演舞が1次審査のパレードだ。ここでまたしてもアクシデント。男隊のセンターを踊る、さえが謎の腹痛で歩けないほどの不調をうったえる。とりあえず1時間のインターバルを休ませ様子を見ることに。最悪の場合、トップのセンターなしで踊るかと覚悟しつつ、最後のフォーメーション確認に入ろうとしたときに、さえが戻ってきた。絶対に大丈夫だから踊らせてくれと。その想いに胸が熱くなった。

前日の練習のとき、さえはメンバー全員に手作りのお守りを作ってきてくれた。黒潮をはじめとする秋の陣で無事に踊れるようにと。みんなはそのお守りを衣装のどこかにつけてこの審査にのぞもうとしていた。

スタートの時間が近づく、僕はMC席に行く前にメンバーひとりひとりと握手をしたり、ハイタッチをして健闘を祈った。

いつの間にか奇跡的に雨はほぼやんでいた。天も味方してくれるんだ。

順番がきて、MCを始める。審査なのでそつなく、アドリブなしで、練習のときに毎回使っていた前口上を叫ぶ。演舞はスタートした。何度も何度も踊ったパレード練習が蘇る。みんなの声が90mはなれた僕にもしっかりと聞こえる。

練習では苦しいこともあった。いやなこともたくさんあった。先週できたのに今週できないこともたくさんあった。そんないろんなことが頭の中でみんなの演舞を見ながらフラッシュバックする。徐々に近づいてくるみんなの笑顔に僕も励まされて一段と声を張る。力の限りの4分17秒が終わった。集合してみんなにひとこと言おうと思ったときに、急に涙があふれてきた。なんだか訳の分からない涙だった。黒潮での1次審査という大きな山を越えて、力が抜けたようだった。

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ファイナルへ

昼食後は連続2本パレードだったが、また雨が強くなってきていた。僕らは雨に弱い小道具の傘の使用をあきらめた。無理に使用して雨で壊れると、ファイナル進出したときに影響するからだ。見てくださるお客様には申し訳ないと思いつつも2連続パレードを踊る。最後は飯沼観音会場でのステージ演舞だったが、このときは旗の使用もあきらめた。雨にぬれて重くなった旗を少しでも乾燥させるためだ。この会場は昨年の1次審査が行われた思い出深いところだ。リラックスして楽しんで踊ることができた。恒例のイワシのつみれ汁をいただき、観音様にみんなでお参りをして、メイン会場へ戻った。

メインステージ前で待っていると、携帯が鳴った。

「舞ちはらさんですか?おめでとうございます。ファイナル進出が決定しました。メインステージ付近でお待ちください。」結果はアナウンスで知らされるものだとばかり思っていたので、ちょっと面食らっていると、周りにいたメンバーがなになに??と聞いてくる。仕方なしにファイナル進出できたことを伝える。その場にいない人もいたので何となく静かなファイナル決定だった。

その後アナウンスでも発表があり、舞ちはらは上位2チーム(この2チームは同点)から0.33点差で3位通過であった。2位通過のりえ蔵さんとは昨年の1次審査時と逆の立場になった。昨年は舞ちはらがトップでりえ蔵さんが2位だったがファイナルで逆転されてしまった。今年は追う立場だ。

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演舞順の抽選があり、僕は昨年同様最後の6番目のくじを引き当てた。どんなもんだい!とみんなに自慢しようと振り向くとメンバーはすでにストレッチなどを行うために移動して誰もいなかった(笑)

最後のフォーメーションチェックと声出しの練習をして最後のステージへ向かった。

夢はかなうもの

前のチームの演舞が終わり、僕らの出番となる。僕らは全員で手をつないで輪を作り、声をかけた「舞ちはらは一つだ。絶対ひっくり返してやろうぜ!いくぞ!We are 舞ちはら!」

日が落ち、カクテル光線に照らされたステージに僕らは飛び出していった。

静かにMCを始める、手短に前口上を終わらせて「構え」に入る。曲がスタート。僕らはもう何も考えずに無心に踊った。ステージ演舞も踊り始めた7月頃とはだいぶ違う踊りになった。振り付けやフォーメーションもだいぶ変わった。かけ声なんかは1週間前に決まったくらいだ。でも、その積み重ねで今の踊りがある。何度も何度も踊ってきたステージ演舞だから何も考えずとも体が動く。

後でビデオで見て感じたがこのときの演舞は、一人一人の動きが大きく、人数も実際よりも多く見えた。そろった動きは一つの大きな生き物のようにも見える。

あっという間にエンディングがきて僕らのファイナル演舞が終わった。みんなの顔にもやりきった満足げな笑顔があった。後は結果を待つだけだ。

発表の時間になり、ファイナル進出全6チームがステージ上に全員整列する。発表はそのチームの曲が流されることで行われる。最初は3位の発表〜南総みよし烈火隊さんだった。そして2位は黒潮美遊潮っ子組だった。と、いうことは…僕の脳裏にまたあの敗北感が渦巻いた。なんとか、なんとか、お願いだ。

「第1位の発表です」司会者のアナウンスの後の数秒間が永遠にも感じられたころ、スピーカーから流れてきたのは、聞き慣れた太鼓の音〜そう、僕らの「笑う門には福来る」の曲だった!チーム全員が立ち上がって叫び、抱き合って、涙で喜びを分かち合った。

チーム結成以来8年何度も何度も審査を受けても、箸にも棒にもかからない日々が続いた。昨年やっとファイナルに残れるようになり、今年「大賞をとる」ことを目標にがんばってきた。その想いが、その夢がかなった瞬間だった。僕はあふれる想いで涙が止まらなかった。インタビューをされてもかっこいいことは何も言えず、賞状をいただくときも耐えられず泣いていた。

審査委員長からの総評で「非常に各チームとも僅差の競り合いだったが、舞ちはらさんの踊りが特に隙のない踊りだった。」との言葉をいただいた。

夢はかなうものなんだ。

一番最後に踊る

大賞演舞を初めて踊ることができる。たくさんの観客や今日参加したチームの方々が見守る中、一番最後にもう一度踊れることができるのだ。まるで夢の中ように思えるけど本当なんだ。

「楽しんで踊ろう!」僕らは喜びと感謝を全身で表して大賞演舞を踊った。見てくださった方にそれが伝わっただろうか?

苦しかったけども、よさこいを続けてきてよかった。思い続ければ必ず夢はかなうことを身をもって体験できた。

【第9回黒潮よさこい祭り結果】

大賞 YOSAKOI舞ちはら 得点 183.00

準大賞 黒潮美遊 潮っ子組 得点 179.00

3位 南総みよし烈華隊 得点 177.33

4位 チーム☆利ゑ蔵 得点 177.33

5位 雅華組 得点 167.67

6位 いばらき熊連 得点 158.67

 

 

 

 

 

決戦前夜

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明日はいよいよ黒潮よさこいだ。

メンバーの気合いは十分。この前のイベントよりもさらにテンションが上がっていることは間違いない。様々な練習も重ねてきた。はたしてそれが吉とでるか凶と出るかは明日すべて回答がでる。

僕らはそんなに大きなチームでもない。踊りの技術が突出している訳でもない。カリスマのリーダーがいる訳でも、なんでもない。僕らにあるのは、やっと結実しつつある「想い」だけだ。見てくれるお客様を喜ばせたい。少しでもいい成績を残したい。その想いが日ごとにメンバーの間で強くなり、それがチームを支えている。

その想いがいったい明日はどこまで届くのだろう。

全力を尽くすのみだ。