カナダからの電話

話は前後するのだが、この間事務所で仕事をしていると電話が鳴った。デジタルの画面に「非通知」と表示されたので、イヤな予感がした。お盆休み中の店舗に番号非通知でかかってくる電話なんぞロクなもんじゃない。クレームかトラブルか、一瞬無視しようかと思ったが出ることにした。

「もしもし、あのー、わたくし以前そちらで働いていたUと申しますが…」

音声はクリアだが、デジタル特有の途切れ途切れの声がそう言った。

驚いた。3年ほど前に辞めた、僕の元部下からの電話だった。

彼女は新卒の時に、僕が面接をして採用し、やっと一人前になったかなと思った時に突然辞めると言いだしたのだ。これからと言う時だったので、僕は散々慰留したのだが、彼女の決意は強くそのまま退職となった。僕は上司として何が駄目だったのかけっこう悩んだ。

もともと学生時代から海外に行くことが好きで、うちの生協を辞めてからも、インドネシアやオーストラリアにいるようなことを風のたよりに聞いていた。

でも、辞めてから僕には一度も連絡がなかった。それもまた心に棘のように引っかかっていた。彼女が辞める時に、落ち着いたらどんな仕事してるかくらい連絡をくれと言ったのだが…

そして3年が経っての突然の電話。彼女はなんとカナダにいた。日本人相手に公的な書類の発行をサポートする会社で働いているそうだ。まあ、なんにせよ元気そうだし、ほっとした。

電話の後、メールも送ってきてくれたが、突然やめたことに関して、僕のせいではなく、海外でどうしても働きたかったからだったと書いてあった。

そうか、とにかく元気でがんばれ、そう返信メールを書きながら、夢を追いかけ世界に飛び出した彼女がうらやましく思えた。 

  
 

共済セミナー

8/20から3日間、伊東温泉の大きな旅館で、第32回全国共済セミナーが開催された。北は北海道、南は九州、沖縄まで、全国の大学生協から500名を超える学生や職員が集合して、共済について学ぶイベントだ。僕は初めての参加。3日間ホテルに缶詰だったが、様々な事を勉強できた。

講演や発表のクオリティーは驚くほど高かった。相当内容を練り上げた上に練習もしてきたのだろうと思わせる発表で、聞いていて飽きがこなかった。(何本かは睡魔に襲われたがσ(^_^;))

さらに、始めて会う学生と6名で一つの班となったのだが、彼らとさまざまな議論をして、課題をこなし、一緒に食事をして本当に楽しかった。自分も学生の時、彼らみたいにこんなに純粋で、タフで、明るかったかな?

思った以上にさまざまな事を学び、考えさせられた3日間だった。

「さようなら、ありがとう」

昨日は僕が20年近くにわたって店長を務めた店舗の送別会だった。

初めてぼくが赴任したときは、まだカウンター1つの旅行カウンターしかなく、来客数も少なかった。あれから苦労して2フロアで1日最大で6000人ものお客さんが来店する店舗まで成長した。つらいことやいやなこともたくさんあった。悲しい別れも経験した。

でも、それ以上に楽しかったこと、うれしかったこと、出会いもたくさんあった。

僕の大事なキャリアとなったこのお店ともお別れ。僕は新たなステップを踏み出す。

責任も重くなるし、もう頼る人もいない。自分で決めていかなければならない。

さまざまな苦難にもぶち当たるかもしれない。

しかし、これまで過ごしてきた店舗での経験を振り返れば必ず答えは見つかるだろう。僕は利用してくれる人の喜びのために働いているのだから。

「さようなら、ありがとう」支えてくれた仲間のみんなに感謝。

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春のお別れ

昨日、僕の部下が一人職場を去った。

7年前僕が採用面接を行い、多数の応募者の中から選んだ新人だった。僕も正規職員の採用面接をするのは初めてだった。それだけに選んだ人がしっかり働いてくれるかどうかは非常に不安だったが、彼女は期待に応えてくれた。

はじめは僕の店舗で働き、さまざまな失敗をしながらもけなげにがんばっていた。彼女はとにかく明るく元気で、周りの職員やパートさんともすぐに打ち解けて仲良くなることができた。お客さんに対しても同様で彼女のファンはたくさんいた。

だんだん仕事を覚えてくると、巧妙に仕事をさぼったり手を抜いたりすることもあり、注意することもあったが、不思議と憎めなかった。ただ、他の店に配置換えになったときに上司と折り合わず、異動を申し出てくることもあったな。

徐々に旅行業の仕事に興味を持ち始め、独学で旅行業取扱主任者の資格試験に合格。2年前から旅行カウンターの仕事を任されていた。その間にニュージーランド人と結婚するという快挙も果たし、このまま生協を支えてくれるものと思っていた。

けれど、人間はわからないもんだ。

昨年の冬、彼女の中で「どうしてもやってみたいこと」が他にあり、そちらの道に進みたいと申し出があった。僕は部下が退職を申し出てくるときはあまり慰留することはないのだが、彼女に関しては何とか思い直さないかとずいぶん話をした。しかし、決意は固く翻ることはなかった。

「人生は一度しかないので、思ったことをやってみたい」と彼女は言った。それはかつて僕が彼女に送った言葉でもある。その思いを行動にうつし、実現に向けて踏み出す彼女に僕は心からエールを送りたい。

 

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…とはいうものの、おりからの人材不足で彼女の後任は決まっておらず、僕がしばらくは面倒見なければならない。ああ、どうなることやら。

ぴかぴかの新キャンパス

 

僕が働いている東京理科大学はこの春から、葛飾区金町に新キャンパスをオープンする。なんでも葛飾区では初めての大学となるとのことで、街をあげての大歓迎になっているようだ。今日はオープン前のそのキャンパスに出店するわが生協の準備状況を見に行った。

 

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工事は周辺の植栽工事を除いてほぼ完成しているようだ。キャンパスはそんなに広くはないのだが、建物はそのデザインからとても大きく見える。奥に見えるのはホール兼図書館。こんな新しいキャンパスで勉強できる学生がちょっぴりうらやましい。

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わが生協はまだまだ準備も途中で来週末のオープンが間に合うのか心配だった。

 

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