おみがわYOSAKOI2014

今年で9回目の参加となるおみがわよさこい。何度来ても僕はこの静かな街が大好きだ。

ただ今年は、おそらく予算の都合上と思われるが、メインステージが平場での演舞となってしまったのがちょっぴり残念。

舞ちはらとしてはけっこう早起きして8時に現地集合したのだが、もうすでに何チームか練習をしておりびっくり。敷地に斜めに区切られたステージを場当たりし、ストレッチ、通し練習、かけ声練習、などなど準備を淡々と進めるが、朝が早いこともあってどうも気持ちが乗ってこない。

最初のステージ演舞の時には、恒例の円陣を組むことも忘れ、飛び出してしまった。そのまま力一杯演舞したはずだが、MCはカミカミだし、列はぐちゃぐちゃだし、声は出てないし、落とし物はいっぱいあるし、何ともすっきりしない1本目となってしまった。

「このままでは大賞はおろかファイナルにも残れないぞ!」と全員で気合いを入れ直して、駅前通りのパレードに向かう。誘導してくれた和気藹藹の踊り子さんがフェイスブックで友達だったことを聞いてびっくり(^^)/

パレード演舞は隊列もそろい、声も聞こえるようになって、徐々に調子が出てきた。振付師の勝君も演舞をみてくれてアドバイスをくれる。

そして、いよいよ審査パレード演舞。毎年このおみがわの審査演舞ではさまざまなドラマがあった。今年一年の思い出も頭をよぎる。でもここは集中だ。ゆっくりとMCをスタートさせる。曲が始まり踊り子が動き出す。遠目に見てもきれいにそろっている。最初のかけ声「セイッハ!」も90m先からよく聞こえてくる。よおしいくぞ!僕らは今年一年の全てを出して踊った。力の限り叫んだ。大きなミスもなく隊列もきれいだった。手応えは十分だった。

ファイナルの結果待ちの間に、他のチームの演舞を見た。維新さんの演舞は、見ているうちに思わず口ずさんで歌ってしまう。最後には胸にグッとくるものがあって涙が出そうになる。振り付けの元先生にその事を話すと「歳だからだよ(笑)」とからかわれたが(^_^;) 黒潮美遊さんはどんどん演舞が進化していて、切れ切れの振り付けと複雑な動きのフォーメーションで少ない人数が2倍にも3倍にも見える。圧巻だった。

いよいよファイナル進出チームの発表となる。祈るような気持ちの中。まず最初のチームで「YOSAKOI舞ちはら!」と名前を呼ばれる。ホッとする間もなく抽選でファイナル1番目の演舞となった。バックステージでメンバー全員輪になって手をつなぎ、気合いを入れるために叫んだ。「夢を叶えるぞ!いくぞ、We are 舞ちはら!」

満員の観客の前に飛び出して行くメンバー。心は一つだった。曲が始まり、僕は心のそこから思いを込めてMCをスタートさせた。ファイナル演舞は素晴らしいできだった。メンバーの気持ちが伝わってくるようで、声も出ていたし、表情も豊かだった。落とし物もほとんどなし。大きなミスもなかった。僕も自分の持てる力を全部出し切った。演舞が終わって引き上げてからしばらくは呼吸が苦しく立っているのもやっとだった。やれることはやった。後は結果を待つだけだ。

 

すべてのファイナル演舞が終わり、結果発表の時間がきた。最初に準大賞2チームが呼ばれる。利ゑ蔵さんと維新さんだった。そして、大賞は黒潮美遊さんだった。僕らはその次に名前を呼ばれた。千葉県観光物産協会長賞(第4位)だった。ステージからメンバーがくやしくて泣いているのが見えた。

僕は不思議にあまり悔しさはなかった。上位3チームの演舞は本当に素晴らしかったし、僕らの演舞も自分達の持てる力を出し切ったからだ。これが実力の差だ。

 

今年はまだもうひとつ、黒潮よさこいという大きなステージが待っている。まだまだ終わっていない。進化しよう。

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おみがわよさこいのスタッフの方々と和気靄靄の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。