「見るだけ」ではつらい

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写真は舞神楽さん。

今日は、札幌のYOSAKOIソーラン祭りに参加する主要チームが市原市の市役所前に集合し、新曲の公開練習とお披露目をする会が開かれた。当初舞ちはらも地元チームとして参加を求められたのだが、舞ちはらはまだ新曲の演舞も衣装も完成しておらず、泣く泣くお断りした。

ただ、もちろんメンバーみんなで見に行こうねと声をかけていたのだが、前日になってKANEさんから「スタッフも手伝ってほしい」との連絡があり、急遽駐車場や会場の警備、誘導も手分けして担当することになった。おかげで半分くらいの演舞は見ることができなかったが、それでも十分勉強になった。

お昼頃に佐久間市長が見学にきてくれたのだが、そのときにまたしてもKANEさんの無茶ぶりでなんだか司会をすることになった。舞神楽の演舞が終わった後になんの紹介もなくしゃべり始めて、そのコーナーの締めのようなことをしゃべったが、あまりに唐突すぎて見てる人からは苦笑が漏れた。

どのチームも本当にすばらしい演舞で、舞ちはらはまだまだこれからだ。でも、決して負けてないよ。

見ているだけは何とも歯がゆいね。この思いはきっと自分たちのお披露目の時に爆発させよう。

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イベントの後は自分たちの日曜練習だった。

練習を始める前に僕はみんなに「なぜ常陸でブロック2位だったかをよく考えて欲しい。」と伝えた。その理由がおそらく舞ちはらの「強み」なんだと。それを大切に生かしていこう。「僕らは多くの方から「感謝」で身に余る好評をいただいた。しかし、逆に今年の演舞は必ずそれ以上を期待されるのだ。その期待に応えられるようにがんばっていこう。」

その後の練習は思った以上に熱のこもったものになった。まだまだゴールは見えないけれど、必ず僕らはたどり着ける。

「ともに手をとり、歩いていこう。」(舞ちはら 2012より)

常陸を終えて

長文ですのでご了承ください。

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昨日、茨城県常陸大子で開催された常陸国YOSAKOIに参加してきた。

天気は好天に恵まれ初夏の日差しがあちこちに降り注いでいた。清らかな水が流れる穏やかで小さな街が、この日だけはたくさんのよさこいチームとその観客でたくさんの人でだった。

舞ちはらにとっては、昨年7月から踊り続けてきた「感謝感激あめあられ」の踊り納めという大きな区切りをつけるイベントでもあった。

もちろん審査もある。審査希望のチームは3つのブロックに分けられ、ステージ演舞による予選に参加。その予選を1位通過したチームだけがファイナルステージに進むことができる。非常に狭き門だ。今回のブロック分けではあまりにも他に強豪が多数いるために、僕は練習でもファイナル進出が目標だとは公言してこなかった。上を目指さないというわけではないが、それよりも「ラスト演舞にふさわしい悔いのない踊りをする」事に主眼を置いたのだ。

バスを降りて、会場を下見し、駐車場で通し練習。声を出して顔を上げる。もう、何十回、何百回と繰り返してきた事を淡々と練習。いざ本番へ。最初がステージでの審査演舞だ。ここで一つのハプニングが起きた。初夏の日差しの中でメンバーのひとりが体調を崩し、踊ることを断念。急遽フォーメーションを調整する。

そして、いよいよ僕らの出番がやってくる。メンバーと円陣を組み声を張り上げ壇上へ駆け上がる。満員の観客席から「舞ちはら~」と声援がかかる。練習してきた、定型バージョンのMCで演舞をスタートする。普通の場所と違ってMC席が踊り子や旗士の後ろの壇上中央なので、何となく観客が遠く感じる。その表情や反応が見えない。踊り子も遠く声が出ているかどうかもよくわからない。そんな若干の不安を抱えながらも4分17秒を踊りきった。

決して完璧な演舞ではなかった。旗のトラブルもあったし、僕のMCも1、2カ所飛んでるところがある。

でも、やりきった。悔いはない。これが僕らの実力。いまのありのままの僕らなんだ。こうして最後のステージ演舞は終わった。

終了後、舞台下でかつての振付師、倉さんが真顔で「よかったよ。」と声を掛けてきてくれた。うれしかった。滅多にほめてくれない人がほめてくれた。

メンバーの顔にもみんな充実した思いが浮かんでいた。

それから、バスに乗って袋田の滝の近くのパレード演舞会場へ移動。茨城の濃いなまりの司会者に紹介されながらパレードを2本踊る。もう審査はないのでのびのびと楽しんで踊る。ちょっとお客さんが少なめだったのが残念。

そして、大子の駅前に戻って、本当に最後のパレード演舞2本を踊る。この会場は幅が4mしかなく、通常とは違うフォーメーションをこの日のために練習してきた。この変則バージョンが最後の「感謝」だ。2本目のパレードの時、順番を待ちながらこの演舞と歩んできた10ヶ月間が走馬燈のように頭の中に浮かんできた。震災で練習が1ヶ月できなかったこと、船橋でデビューしたこと、夏祭りや親子三代での演舞、黒潮よさこいでの予選1位通過のよろこび、木更津のファイナル逃したときのこと、ちばよさでの3連続パレード、そして小見川での準大賞受賞、たくさんの人が来てくれた「感謝祭」などなど。

なにより、この演舞を通じて舞ちはらを応援してくださる方が本当に増えた。たくさんの方に「感動した」と声を掛けられた。この常陸でも県外のチームの方からも声を掛けていただけた。うれしかった。踊ってきて良かった。

そんな思いを込めながら、演舞は始まり僕は全力で叫んだ!踊った!飛んだ!

曲が終わったときに僕は全ての人に心から感謝を伝えた。「ありがとう」と。

多くのメンバーは泣いていた。おそらく僕と同じ思いだったのだろう。メンバー同士抱き合ったり、握手したり、ハイタッチをしたり。本当に悔いの無い踊りができた。

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全ての演舞が終了し、ファイナル進出チームの発表となった。舞ちはらのBブロックからは「郷人」が1位でファイナルに進出した。

舞ちはらの「感謝」の演舞は完全に終了した。

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ファイナル演舞がおわり、結果の発表がやってきた。ここで最後にサプライズがあった。

最初に各賞の発表があり、真っ先に「地域PR大賞はYOSAKOI舞ちはらさんで~す」と呼ばれたのだ。まさか何か賞をいただけるとは無かったので、びっくりした。地域PR大賞とはチームの所在地を、わかりやすくPRしているチームに贈られるとの事だったが、僕らそんなにわかりやすかったかな(笑)

たぶん、曲の最後の方で「いちはらちはら、ソレソレソレソレ」と連呼しているからかな。ここだけの話あれはこの審査のために歌詞を直したのだ。それが効果的だったのだろうか?(笑)

しかし、本当の驚きはその後に司会者がさらっと発表したことだった。

「Bブロックの2位はYOSAKOI舞ちはらさんでした。」

このときは全身に鳥肌が立った。後に郷人さんはグランプリに選ばれるのだが、僕らはそのチームに点差で負けたが2位だったのだ。

他にも素晴らしいチームがたくさんいたので、まさか僕らがそんな高評価をいただいていたとは夢にも思わなかった。

うれしかった。ファイナルに出てないのに満足してはいけないのかもしれないが、素直に喜んでしまった。

遠く4時間もかけてやってきたこの常陸国YOSAKOIは、忘れられない思い出となった。

応援していただいたみなさん本当にありがとうございました。これからもYOSAKOI舞ちはらをどうぞよろしくお願いします。

そしてメンバーのみんなに、こころから「感謝!」

さあ、常陸。

written by iHatenaSync

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いよいよ明日常陸の国よさこい祭りに参加する。

今日はそのための最後の練習を行った。

今日はジュニアメンバーの多くの小学校で運動会が行われたため遅れてくる者も多かった。何より明日は出発が早いので、手短かに切り上げようかと思っていた。

だが、最初にパレード2パターン、そして審査用ステージと2時間びっちり踊った。

明日1発目の演舞が審査だが果たして全力を出せるだろうか?

強豪チームの中で上位に食い込むのは並大抵のことではない。しかし、成績よりも悔いの残るような演舞はしたくない。

全力を出し切るのみだ。がんばろう。

うれしいことに、今日は新しい見学者がやってきてくれた。彼女はキラキラしたまなこで、練習を見ていた。入会してくれるかな?

ハイテンションな新曲

今日は舞ちはらの練習日。突然降り出した雷雨の中だったが、体育館にメンバーが集まった。

常陸に向けて、前日に続いて「感謝」のステージ練習。入退場までを含めて本番のシュミレーションを行った。

常陸はとにかく遠い。バスで焼く3時間半ほどの長旅だし、朝も早い。そして1回目がいきなりの審査演舞。ステージ演舞はこれきりだ。他のチームもそうかもしれないが、1回目の演舞は何かと調子が出ないことが多い。果たして今回はどうなるだろうか。

「感謝」に続いて新曲の練習を行う。今年の曲は僕的には「感謝」以上に思い入れを込めて作ったのだが、メンバーみんなの踊りを見ていると、僕以上に思いが込められているように感じられる。明らかに昨年の曲の振り落とし後よりもテンションが高い。

ただ、だからといって演舞の完成度はまだまだで、振付やフォーメーションが曖昧なところや、タイミングがあわないところなど課題はまだまだ山積みだ。

常陸国と僕

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今月の20日に舞ちはらは茨城県の大子で開催される「常陸国YOSAKOI祭り」に参加する。舞ちはらとしては初めての千葉県以外での演舞になる。

僕は個人的に1度だけこのお祭りを見に行ったことがある。それはいまから6年前の2006年のことだ。当時は舞ちはらが初めてのオリジナル曲を作るために、北海道の山内先生に頼んで振り付けをしていただいていた頃だ。その山内先生が振り付けを担当している関西京都今村組が当時はゲスト出演をしており、そのチームにも興味があった。

でも、何より4時間も車を走らせてでも見に行きたかったのは、北天魁の新曲がお披露目となるとのことで、どうしてもそれが見たかったのだ。

山あいの小さな街なんだけど、とてもたくさんの踊り子や観客でにぎわっていた。五月晴れのいい天気で爽快だったことは覚えている。僕はよさこい業界では駆け出しのころだったので誰も知り合いがおらず、一人でメインステージの演舞を感動しながら見ていた。そんな時に僕の知っている方が観客席にいた。

まつりっこさんとおどりっこさんだった。

まつりっこさんは、舞ちはらが結成された時から、折に触れてイベントを見にきてくれた。

どんな会話をしたかはあまり覚えていないけれど、トレードマークの帽子をかぶってビデオを撮影していているまつりっこさんを見て、ほっとしたことは覚えている。「舞ちはらはでないのかな?」って聞かれたが、当時の僕らはそんなことは、まだ夢のまた夢の時代だった。

北天魁の新曲も今村組も水戸藩も素晴らしい演舞だった。演舞を見ながらいつかはあの舞台に立ちたいと思ってきた。今年やっとそれが現実になる。やっとここまでこれたのだ。

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