歳をとるのは素敵なことです

昨日は僕の祖父の13回忌の法要だった。

僕が自分の両親や妹たちにも会うのが久しぶりならば、親戚みんなが集まるのも本当に久しぶりだった。元気で集まれたことは本当に喜ばしいことだ。

そんな中、おばあちゃんが御年91歳(!)なのに、きわだって元気だった。なにか以前にあった時よりも、さらにパワーアップしたかのように感じた。僕のおじさんである、自分の息子までを、「あんたはどちら様?」なんて、何度も聞き直すように、ちょっとおとぼけなところはあるものの、自分の足でしっかりと歩き、ビールを飲み、出された料理はほとんどぺろりと平らげていた。

「次に集まるときは、私はいないんだからね『ああ、おばあちゃんいなくなってさびしいね』なんて、言ってるんだろうからね。」と言うやいなや「今から香典を用意しときな!」なんて、みんなを笑わせる。

「おばあちゃん、そんな香典香典って言っても、なくなったらお金なんかいらないのよ。」と、いっしょに暮らしている僕のおばさんが諭すと、「それはあんたにあげるのよ。」なんてうまく切り返す。もう、脱帽だ。

僕のには「もとちゃんは若く見えるねえ。お嫁さん紹介してあげるよ。」なんて言ってくれて、僕が「もう妻も子もいますよ。」と言うと、「じゃあ二人目だね。」だって。

いやあ、おかしかった。愛すべきおばあちゃん。いつまでも長生きしてほしい。そして、自分もこんな風に歳をとりたいと思った。