Zooey~佐野元春& THE COYOTE BAND

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家に帰るとAmazonからの箱が届いていた。

ひさしぶりの佐野元春の新作アルバム「Zooey」だ。

さっそくパッケージを開けると中からはこった作りのブルーの箱が出てきた。早速聞いてみる。

いや〜すばらしい。佐野さんの曲は年を追うごとに新しい境地を切り開いていっている。円熟味を増して、どの曲も個性的でかつアルバムとしてもちゃんとまとまっている。

「虹をつかむ人」の歌詞には泣かされたな。なんとなく自分への応援歌として聞いたけど、自分の人生を投影してしまうような詩の内容でしみじみいい歌。

「La Vita e Bella」や「ポーラスタア」などはキャッチイで聞きやすい。ぜひまだ佐野元春を聞いたことのない方は聞いて欲しい。

佐野元春トークイベント in Apple Store,Ginza

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今日は仕事をちょっと早めに切り上げて、AppleStore,Ginzaへ向かった。久しぶりにアルバム「月と専制君主」をリリースした佐野元春のトークイベントに参加するためだ。デビュー30周年の記念アルバムなのだが、ファンも当然年齢層が高め(笑)。イベントを待つ列には、あなたどっちかとっていうとヨン様のファンじゃないの?と思えるような奥様方もたくさん。

超舞員の会場に佐野さんはやってきた。相変わらずきゃしゃでクールでかっこいい。まあ歳はとったな~。

今回のアルバムの解説やビデオクリップの紹介などインタビューに答えるかたちで、興味深い話をたくさん聞く事ができた。「ヤングブラッド」はなんとバンドメンバーが一緒に演奏しての一発取りだったそうだ。

観客とのQ&Aのコーナーではひとつひとつの質問に実にていねいに答えてくれた。

・実際にもっとメジャーな曲を集めてセルフカバーしようというアイデアもあった。

・バンドでも録音をしたけども、どうしても出来が気に入らなくてアウトテイクになってしまった曲は「レインボーインマイソウル」である。

・週に1~2回1000mくらい泳ぐ。入浴の時にバスタブに足をかけて腹筋を右、左、真ん中角50回づつくらいする。

・創作活動に疲れ、「やさぐれた」時もある4年間・2年間アルバムが出なかったことも。

・佐野元春のすべての音楽、映像、文章をすべてデジタル化して残そうというプロジェクトがある。まだ全く手をつけていないけど。

・コヨーテバンドとの30周年アニバーサリーツアー2のライブアルバムがiTunesStore限定で発売予定。

・悲しい気持ちを悲しいままに分かち合うのは好きではない。悲しいことも形を変えて表現したい。

・音楽では楽しい事をつたえたい。

・3/13のコンサートがおわったらしばらく休んで、「新しいアルバム」のプロジェクトを立ち上げたい。

・「雪」は手塚治虫のブッタにインスパイアされて作った曲。

etc

実に楽しい2時間だった。30年間ファンでいて良かった。

新しいメディア~USTREAMが世界を変える

先週もDegital Stageの社長がustreamを使って、新製品の発表を行ったことをこのブログで書いたが、同様に昨日もメディアが大きく変わっていくような、小さなイベントの中継があった。それは佐野元春デビュー30周年イベントとして「佐野元春×伊藤銀次トークショー」が、ustreamを使って生中継されたのだ。佐野元春のデビュー当時の貴重なエピソードが本人たちの口から直接聞けるとは、ファンにとってこれほどうれしいことはない。しかも生中継でだ。

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巨大なテレビ局やラジオではきっとスポンサーがつかないやら視聴率が取れないやらで、決して番組にはならないだろうが、それを実現できるのはustreamのすごいところだ。このシステムが凄いのはインターネットとカメラとパソコンさえあれば、誰でもすぐに「タダで!」番組が作れてしまう。 iPhoneを持っていればそれだけで他には何も必要ない。世界中どこからでも試聴することができる。youtubeとは違ってLIVEが可能なことがすごい。今までもネットで生中継をする試みはあったがいずれも大規模なサーバーやシステムが必要だったが、ustreamは不要だ。

そして画面を見ながらチャットやtwitterでその感想や意見をリアルタイムに述べることができ、みんなでそれを共有することができる。昨日のイベント中継でも、「ガラスのジェネレーション」の詩の話題が佐野さんの口から出たときに、僕が「つまらない大人にはなりたくない」というのはぼくの人生のモットーです、と書き込むと、賛同してくれる人が次々に書き込みをくれた。これはすごい。

このustreamはやがて大きなメディアを脅かす存在になるだろう。DS社の平野社長が語るには、「あと2年で」そんな時代がくるそうだ。誰もがお金をかけずに情報発信をすることができるようになり、自分の興味にしたがってその番組を見ることができるようになったのだから。孫さんがこの会社を買っちゃうのもわかる気がする。

音楽がレコードからCDメディアそしてiTuneや着メロに移行したように、写真がフィルムからデジカメに移行したように、新聞がネット配信になり、blogやtwitterに置き換わったように、ラジオがpodcastやradikoに変わったように、次はテレビ番組がustreamやyoutubeに変わっていき、そして、新聞雑誌書籍はkindleやiPadに変わっていくのだろう。