終わりは始まり

昨日は黒潮よさこいだった。

舞ちはらの今年最後の審査演舞。

想いを込めて作った演舞曲「生きる力」の実質最後の演舞だ。

大好きな銚子の街、ここで踊れるだけで嬉しかった事もあった。でも、今の舞ちはらにとってはそれだけでは満足できない。ファイナルに残ることが至上命題だ。

今年は、木更津舞尊に出られず、鎌ヶ谷がなくなり、千葉よさの審査も天候によるアクシデントでなくなったため、実質的に大江戸と小見川、そしてこの黒潮の3回だけが審査となり、少ないチャンスにすべてをかけることになった。

自分たちで思いつく限りの工夫を重ね、前日まで繰り返し練習をしてきたのだが、結果は惨敗。ファイナルに残ることはできなかった。

舞ちはらは決してベストの状況ではなかった。肩の脱臼を押して踊った者、練習中の足の捻挫を大丈夫と言って踊った者、膝の靭帯を損傷してるのに無理やり治して大旗を振った者。受験を控えているのにがんばった者。そして受験のためにどうしてもおどれず、ファイナル進出発表をチームメイトのLINE中継で聞いていた者。黒潮を最後にチームを休会する者…..様々な事情や想いを抱えて臨んだ黒潮よさこい。力の限りは尽くした。苦しみながらも舞ちはらの演舞はチームとしては今年一番のできだったはずだ。それでもかなわないなら悔いはない….

けれど悔しい。メンバーに楽しい思い出をあげたかった。応援してくれる人に良い報告をしたかった。そして、天国の友人に胸を張ってつたえたかった。

よさこいは甘くないな。人生と同じで良いときも悪いときある。

よさこいって何だろう。何度も何度ももう続けられないと思った。実際、今年は仕事の関係で練習にいけないことが増えた。練習に行けないことがメンバーに示しがつかないと自分を責めて苦しくなった。そんな僕をフォローしてくれたメンバーに涙が出た。

メンバーも誰しも仕事がある、学校がある、生活がある。それでも踊る。踊ることで生きている実感を得られるから。踊ることによって人と人との絆を深めることができるから。踊ることで「感動」の意味が実感できるから。だからどんなにつらくてもよさこいを続けるんだ。

今年は終わりだが、次が始まる。