中年ライダーさんのお通夜

昨夜はライダーさんのお通夜に出かけてきた。

会場に着いてすぐに、ライダーさんのお顔を見せていただいた。

まるで眠っているかのような安らかな顔。いつも着ていた普段着で、好きだったセブンスターが一緒にお棺に入れてあった。

お姉さんのお話だと、前日まで食事も普通にとってそれまでとあまり変わらぬ様子だったそうだ。だが翌日起こしに行くと布団の中で冷たくなっていたそうだ。苦しまなかったのが救いなのだろうか。亡くなる前日、突然お母さんへ電話があったそうだ。大した用事もなかったようだが、なにかを悟っていたのだろうか。

ぼくは舞ちはらのDVDを月曜日にライダーさんに送ったばかりだった。木曜日に逝ってしまったライダーさんに果たして見てもらえたのか気がかりだった。お姉さんに伺ってみると「そういえば届いた封筒を渡したけど、ずっと見て、聞いてましたよ」とのことだった。よかった。舞ちはらの10周年記念イベントは見てもらえたようだ。楽しんでもらえたかな。

ライダーさんは不治の病と闘い、徐々に体の動きが奪われていっても、悲観して自暴自棄になったり、落ち込んだりせず、笑顔を忘れなかったそうだ。僕だったら果たしてどうなるだろう。

かつて、ライダーさんからたくさんCDに入った写真をもらった。でも、結局なにもお返しができなかったと、同じ想いのなっちゃんパパと一緒に悔しがった。

この日にあつまったよさこい仲間で、一周忌には、あのみんなが出会うきっかけとなった「伝説の」東金の桜の下でもう一度踊ろうということになった。あのイベントは2007年だったから、もう8年経ったのか。

さようなら。ライダーさん。ありがとう。

今度は空の上から見ていてね。

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