さよなら

いつかはこの日が来るのかと、覚悟をしていたはずなのに、いざ本当になると信じられない。

信じたくない。

元よさこいカメラマンの中年ライダーさんが、今日亡くなった。

僕がその知らせを受け取ったのは、ランチの中華料理店でオーダーをした直後だった。ふと見たメールにその知らせがあった。信じられなかった。頭の中が真白な霧のようなものでいっぱいになって、運ばれてきた料理も味がわからなかった。

舞ちはらがまだできて数年の頃に出会い、たくさんの写真を撮ってくれた。審査で全く認められなかった頃も、「あれは審査員がおかしいよ、舞ちはらはすごくいいよ。」と励ましてくれた。お酒が好きで、酔うと話が止まらなかった。その話を聞いていると楽しくて、幸せなきもちになれる暖かい人だった。

どうしてこんないい人が、こんなに若くして逝ってしまわなければならないのだろう。悲しくてやりきれない。

ライダーさん。ありがとう。どうぞ安らかに。