ちばよさこい2日目〜その1

10月26日(日)ちばYOSAKOIの二日目だ。

演舞はまずパレード審査。3回連続で踊る2回目の演舞が審査対象となる。

舞ちはらは10:30ごろに現場入りしたのだが、もうすでにたくさんのチームがそろっていて、真剣な練習に汗を流していた。演舞開始は2時間も先なのに、こりゃちょっと出遅れたかなと焦る。

さっそく、パレード演舞のフォーメーションを最終確認。細かいところでさまざまな修正を行った。一通り終わったところで突然の雨。いったん屋根があるところへ避難し、おさまったところでパレード会場へ移動する。

2年ぶりに立つパレード会場は、広く、長く、そして直線がつづく。地方車が先導するのも特徴だ。カメラマンとともに地方車に登る。僕は不思議と緊張はしていなかったが、メンバーの気持ちをほぐしてあげたくて、マイクで冗談ばかり言ってみた(笑)

時間がきて、いよいよ1本目の演舞をスタートさせる。制限時間は5分以内なのでMCも簡潔に行う。

「セイ!ハ!」というかけ声で曲がスタートするのだが、流れてきたのは、聞いたこともない全然違う曲。音響さんに大声で「曲が違います!」と叫んでも「え?1曲目ですよね?」とかの答えでなかなか止まらない。結局1分近くしてようやく自分達の曲がスタートした。その間、踊り子達は構えの姿勢をとったまま微動だにせず待っていてくれた。

1本目の演舞はまずは試すように踊って終了。しかし先ほどのトラブルのためにインターバルの2分間が無情にも削られていた。タイムキーパーが「あと30秒です」と伝える。踊り子は衣装を着直し、水分補給をあわてて行い、呼吸を整える間もなく2本目の審査演舞に突入していった。

きつかったと思うのだが、踊り子達はそぶりも見せずに踊り続けた、扇が開かなかったり、衣装がうまく脱げなかったりした者もいたけど、フォーメーションはきれいだった。力強く笑顔にあふれていた。それをサポートしてくれるように沿道からは、お客様や他のチームからの手拍子やかけ声をいただいた。それがどれほど助けになったか。

2本目の演舞を終え、3本目。練習でも3連続はやったことがない。でも、舞ちはらはしっかりと踊ることができた。途中隊列が進むのが早くて地方車に突っ込みそうになり、僕が何度も「もっと前に出してくれ!」と叫ぶことがあった。

踊りきって、抱き合うメンバーたち。涙を浮かべるものもいた。やりきった。結果はどうあろうと舞ちはらの力はすべて出した。後は結果を待つばかりだ。

その後、メインステージでの演舞、芝生広場での演舞をこなして、ファイナルへの進出結果連絡を待つばかりだ。ちばよさのファイナル審査には3つあるブロックの上位2チームに入らなくてはならない。舞ちはらのいるAブロックは県内外の強豪チームが勢揃いしていた。彼らの演舞は本当に素晴らしく、舞ちはらはとても及ばないように思えた。

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待機をしていると徐々にファイナル進出を決めたチームへ電話連絡が入ってきているようだった。歓声が上がる。僕のiPhone6は着信がない。せめて3位に食い込めばチャレンジステージ(敗者復活戦)に進出することができファイナルへの望みが残る。しかし、時間は経つが連絡はない。メンバー達には集合して待つようにと伝えてある。

たまらず、あまり良いことではないが、審査委員席で結果集計を行っている実行委員の人に聞きにいった。

「あの〜ファイナルの結果連絡は終わりましたか?」

「はい、完了しました」

「チャレンジステージ進出の結果は?」

「そちらも、電話でご連絡したのですが…」

ああっ、万事休すか。だが…

「チャレンジステージの土曜日審査枠に関しては決まりましたか?」と聞いてみた。すると、

「それは現在集計中ですので、少しお待ちください。」といわれた。ほんとに少しだけ待って、その人はノートパソコンの画面を確認しながらこう言った。

「土曜日の審査枠からの(チャレンジステージ)進出チームは舞ちはらさんです!」

つづく

 

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