人生の中のよさこい

舞ちはらのメンバーが一人亡くなった。

9月2日の通勤途中に車にはねられ、昏睡状態となり、容体が落ち着いてきて、一般病棟に移る矢先の9月26日の午後、急変して帰らぬ人となってしまった。38歳の若さだった。

彼女は舞ちはらの初期の頃からメンバーでいっしょに踊ってきたが、練習中に足を骨折し1年間休会。翌年は復帰して踊ったが、今年は膝の具合があまりかんばしくなく、主にスタッフとして舞ちはらを手伝ってくれていた。

仕事も忙しく、練習やイベントに参加できないことも多かったが、来てくれたときは実に楽しそうだった。

今日は彼女のお通夜で、現役メンバーはもちろん、OB、OGやその家族も参列してくれた。昨年の小道具の傘やみんなで寄せ書きをした色紙、写真をコラボしたパネルなどを祭壇にそなえてもらった。さぞかし、彼女も喜んでくれただろう。

彼女の遺影は昨年の衣装を着けて、満面の笑みを浮かべていた。その笑顔を見て、彼女にとってよさこいは人生の大切なものであったに違いないと思った。

祭壇に眠る彼女の顔を見させてもらったが、まるで眠っているかのように安らかできれいな顔だった。

亡くなってしまった彼女にできることはなんだろう?

僕らが力一杯、想いを込めて演舞していくことしかない。ひとつでもいい成績を残して、ずっと存続していけるようなチームにしたい。それが彼女にできる供養だろう。

R.I.P.

ありがとう貴さん、安らかに眠ってください。