もう1歩を踏みだす

今日は通常の練習日。

集まったメンバーに僕は話をした。

「先日の親子三代で僕は自分のチームの弱さを感じた。他のチームはものすごい勢いで上を目指してきている。もし、僕らの気持ちの中に『昨年、一昨年となんやかや受賞しているのだから、今年も大丈夫だろう』なんてちょっとでも考えているのならば、もう何も獲れないだろう。だから、あえてここで立ち位置の変更と大江戸ソーランに向けてのフォーメーションをやり直すことにする。」

メンバーに問いかけたけど、この言葉は自分に対しての言葉だった。

昨年より3ヶ月も早く演舞を完成し、4月から踊り続けている今年の演舞は、6月に1度、大改変を行っており、普通ならばもうこのまま秋の陣に向けて踊り込んでいく時期だ。しかし今年の演舞は「何となく上手に踊れている」だけなのだ。

変更はリスクもある。うまくいかない場合もあるし、もちろんメンバーの反発もあろう。でも今ここで満足してしまったら先には進めない。おそらくは2〜3年前に逆戻りだろう。ちょうど振付師からの提案もあって立ち位置変更を行うことにした。

今日の練習は内容が濃かった。カウントをとりながら、何度も踊ることができた。思った以上にメンバーの飲み込みも早く、自然に動けるようになっていった。その後大江戸ソーランの2段ステージ対策用フォーメーションを同様に作り直す。

曲をかけたのは最後の1度だけだったが、見違えるような演舞になってきたと思う。

まだまだ完成とはいえないが、1歩は踏み出せたのではないか。

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